腹圧を高めて身体をしっかり支えよう!

普段の生活の中で、立っている時や座っている時に姿勢を良くできていますか?
良い姿勢をキープするのは意外と大変で、ついつい楽な姿勢を取りがちではないでしょうか。

姿勢がきれいだと印象も良くなりますが、逆に楽な姿勢はだらしない印象を与えてしまいます。
良い姿勢をキープできない、という場合は「腹圧」を高めることで楽になる可能性があります!

◆腹圧とは?
腹圧とは、名前の通り、お腹(腹腔)にかかる圧力のことです。
お腹は肋骨と骨盤の間に位置し、胃や腸など様々な臓器がある場所です。
お腹の部分は骨で守られておらず、筋肉が周囲を覆っています。
筋肉が身体の内側に圧力をかけることでコルセットのような働きをし、身体を安定させています

◆腹圧が低いとどうなる?
腹圧は筋肉による圧力のため、筋肉は鍛えれば強くなりますが、使わないと筋力は低下していきます。
筋力の低下は、腹圧の低下に繋がってしまいます。

腹圧が低下すると姿勢を維持するのが難しくなります
きれいな姿勢を長時間維持する、長時間まっすぐ立っている、などが困難になります。
日常的に姿勢が悪い状態でいることで腰への負担が増え、慢性的な腰痛になる可能性が増加します。

例えば、電車の中で立っている時にこのようなことはありませんか?
・立っているのが億劫ですぐに座りたくなる
・まっすぐに立てずに身体の片側に重心を寄せた姿勢で立ってしまう
・扉や手すりなどがあれば寄りかかってしまう
座席に座った時にはこのようなことはありませんか?
・座面に浅く腰かけて、腰を反らすような姿勢で座ってしまう
・足を組みながら座ってしまう
これらのように、すぐに楽な姿勢でいようとしてしまう場合は腹圧が低下している可能性があります。

◆腹圧が高くなるとどうなる?
・姿勢が良くなる
腹圧を高められるとお腹周りの筋肉がしっかり身体を支えてくれるため、良い姿勢を維持しやすくなります。
背筋を伸ばした姿勢でいても疲れにくくなります。

・腰痛の防止になる
良い姿勢をキープしやすくなることで、腰への負担が減ることで慢性的な腰痛の防止になります。
重たい荷物を持つ時にも身体が安定しやすくなるため、急性的な腰痛の防止になります。

・トレーニング効果を上げる
ランニングなどの運動時は、身体がふらふらせず、軸がしっかりした状態で取り組めます。
筋肉トレーニング時は、身体が安定することで力をしっかり出すことができ、腰痛の予防にも繋がります。

◆腹圧を高めるには?
腹圧をコントロールしているのは、主に腹筋群(腹直筋・腹横筋など)の筋肉です。
そのため、お腹の周りの筋肉を意識して動かすことが大切です。

最も手軽にはじめられるのが腹式呼吸です。
筋肉への負荷は低いですが、呼吸は誰でも1日に数万回程度行っている行動です。
普段、胸式呼吸をされている場合は、腹式呼吸を意識するだけでも大きな変化になります。

筋肉への刺激を上げたい場合は、腹式呼吸をトレーニングに応用したドローインという手法も効果的です。
腹圧が意識できるようになってきたらプランクなどの体幹を鍛える筋トレを行うと更に効果的です。

腹圧を高めることで、姿勢を良くしやすくなるだけで無く、身体がしっかり安定するようになります。
腰痛の防止や運動効率の上昇など、日々の生活の質を上げることにも繋がります。

腹圧を意識してブレない身体作りを目指しましょう!