静的ストレッチと動的ストレッチの違いは?

運動の前後にはストレッチ(ストレッチング)が大切です。
このストレッチには、「静的ストレッチ」と「動的ストレッチ」があることをご存じでしょうか?
2種類のストレッチの違いや使い分けをご紹介します。

静的ストレッチ

反動をつけずにゆっくりとした動きで、対象の筋肉を伸ばすストレッチです。
伸ばした状態で30秒前後キープすることで、柔軟性の向上や関節可動域の拡大などの効果が見込めます。
深呼吸しながら取り組むことで副交感神経を優位にし、リラックス効果も期待できます。

動的ストレッチ

リズミカルに勢いや反動を使うことで、通常の可動域以上に関節を動かして筋を伸ばすストレッチです。
身体をしっかり動かすことで、血流がよくなり、体温や心拍数の上昇が見込めます。
日本で広く知られているラジオ体操は、この動的ストレッチにあたります。

静的・動的ストレッチの使い分け

運動前のウォーミングアップは「動的」ストレッチです。
動的ストレッチは身体を軽く温められるため、準備運動に適しています。
筋肉の弾力性を高めることで身体をスムーズに動かせるようになり、怪我の予防にも繋がります。

運動後のクールダウンは「静的」ストレッチです。
運動で疲労した筋肉をゆっくり落ち着かせ、疲労の回復につながります。
運動後は交感神経が優位な状態のため、深呼吸と組み合わせながら取り組むことで副交感神経を優位にし、心身ともにリラックス状態に導けます。

運動前後のストレッチは「動的」と「静的」を使い分けましょう

その他には、身体の柔軟性を上げたい場合は「静的」ストレッチがおススメです。
ゆっくりじっくり筋を延ばすことで可動域を広げ、柔軟性を向上させます。

就寝前に心と身体を落ち着けたい時も「静的」ストレッチがおススメです。
身体を適度にほぐし、深呼吸と合わせることで副交感神経を優位にしてリラックスできます。
反面、「動的」ストレッチは身体が興奮状態になるため、就寝前には不向きです。

最後に

ストレッチには大きく分けて「静的」と「動的」の2種類があります。
それぞれ期待できる効果が違うため、目的に合わせたストレッチを選ぶようにしましょう。
ストレッチをしっかり行い、運動のパフォーマンスを上げたり、身体のコンディションを整えたりしましょう。