脂肪燃焼効果のある脂肪とは?褐色脂肪細胞を活性化しよう!
脂肪といえばダイエットの敵というイメージがあるのではないでしょうか。
体重が増えてくると脂肪を減らしたいと考えると思います。
そんな脂肪を減らすための脂肪があることをご存知でしょうか?
この記事では、脂肪の燃焼効果がある「褐色脂肪細胞」についてご紹介します。
脂肪とは?
脂肪(脂質)は、炭水化物・たんぱく質と並ぶ3大栄養素のひとつです。
脂肪は、エネルギー源として使われるほか、ホルモンや細胞膜を作ることにも使われます。
他にも、皮下脂肪として蓄えられて体を急激な温度差から守る働きがあります。
脂肪細胞は2種類
脂肪細胞には「白色脂肪細胞」と「褐色脂肪細胞」の2種類があります。
白色脂肪細胞は皮下脂肪や内臓脂肪などが該当し、体内の余分なエネルギーを脂肪として蓄積しています。
通常、脂肪といえばこの白色脂肪細胞を指します。
もう一つのあまりなじみの無い「褐色脂肪細胞」がダイエットにおいてはポイントとなります。
褐色脂肪細胞とは?
褐色脂肪細胞は首や胸、わきの下、肩甲骨まわりなど特定の部位にだけ存在します。
その効果は、脂肪を燃焼し熱を産生する働きをもっています。
冬の寒さなどで体温が下がった際に、脂肪を燃焼して熱エネルギーを生み出す機能です。
褐色脂肪細胞は、加齢とともに減少し、赤ちゃんの時と比較すると成人の頃には半分程度まで減少し、以降も減っていきます。
褐色脂肪細胞を活性化させるには?
褐色脂肪細胞には脂肪燃焼効果があるため、活性化させることで肥満予防が期待できます。
肩甲骨まわりを刺激する
褐色脂肪細胞は成人でも肩甲骨の周囲に密集しているといわれています。
肩まわしなど、肩甲骨を動かすストレッチが効果的です。
また、動かすことで血流が改善し、肩こりの解消も期待できます。
身体を冷やす
褐色脂肪細胞は体温維持のため、低い温度で活性化します。
そのため、運動なら「水泳」がおすすめです。
体温を下げるだけではなく、褐色脂肪細胞のある肩甲骨まわりやわきの下なども動かせます。
また、有酸素運動による脂肪燃焼効果も期待できます。
食事で交感神経を刺激する
交感神経を刺激することでも褐色脂肪細胞を活性化できるといわれています。
食事の際、「よく噛む」ことで脳に刺激が伝わり、交感神経を刺激して褐色脂肪細胞を活性化します。
また、よく噛むことは満腹中枢に作用するため、食べ過ぎを防ぐ効果も期待できます。
他にも、とうがらしやニンニク・生姜などの食材は身体を温めて交感神経を刺激するため、うまく活用しましょう。
最後に
褐色脂肪細胞を活性化することで、脂肪の燃焼が期待できます。
褐色脂肪細胞の量には個人差があり、遺伝による影響が大きいともいわれます。
しかし、誰にでも備わっている機能のため、脂肪の増加が気になる方は褐色脂肪細胞を積極的に活性化しましょう!