人はなぜ太る?体重が増加する要因を紹介します
体重の増加は、多くの方が嫌がるものです。
「若いころは痩せていたのに、中年になったらお腹が出てきた」
「食事の量が増えた訳でも無いのに、気が付いたら体重が増えていた」
など、なぜ太ったのか心当たりが無いケースもあります。
この記事では、太ってしまう要因についてご紹介します。
体重が増える要因
食べ過ぎ
体重の増減は、摂取したカロリーから消費したカロリーを引いた値がプラスなら増加、マイナスなら減少します。
そのため、食べ過ぎは消費しきれないカロリーを摂ることになるため、体重の増加に直結します。
食事の多い、少ないは自分の感覚で考えず、摂取カロリーで考えましょう。
沢山食べているのに太らないという方の食事量は少なく、普通の量しか食べていないのに太るという方の食事量が多い、ということもあります。
成人男性であれば1日約2,200kcal、成人女性であれば1日約2,000kcalが目安です。
間食や甘いものが好きな方は、知らず知らずのうちにカロリーオーバーになっていることがあるため、気を付けましょう。
他にも、アルコールが好きな方は、食欲増進効果で必要以上に食べていることがあるため、食べ過ぎには注意しましょう。
運動不足
運動不足は消費するカロリーの低下につながります。
適切な量の食事を摂っていても太る場合は、現在の生活では消費しきれていないため、今よりもプラスαで身体を動かす必要があります。
特に中高年になると身体を動かすことが億劫になるため、意識的に動くことが重要です。
少しの距離の移動でも車を使う、買い物は宅配を使う、仕事はリモートワークなど、油断していると運動量は非常に減ります。
運動が苦手な方は、最寄り駅の1つ手前で降りて歩く、建物内のフロア移動は階段を使うなど、身近なところから運動量を増やしてみましょう。
基礎代謝の低下
基礎代謝は普段の生命活動で自然と消費されるカロリーです。
基礎代謝が低い方は日常の消費量が少ないため、運動などで消費カロリーを増やす必要があります。
一般的に、加齢とともに基礎代謝は徐々に低下します。
若い頃と中高年の時で食べる量が同じだと、代謝が低下した分、消費しきれずに体重の増加につながります。
基礎代謝の低下は、筋肉量の減少とも密接な関係があります。
筋肉量を増やすことで、何歳になっても基礎代謝を上げることが可能です。
無理な食事制限
ダイエット中の方など、食事を減らすことで体重の減少を目指す方もいます。
食事が減れば摂取カロリーが減るため、一時的には体重は減少します。
しかし、1日1食のみのような無理な食事制限を行うと、身体は飢餓状態に陥ります。
飢餓を感じると身体は生命を維持するため、脂肪を蓄える動きをします。
その結果、通常よりも太りやすい体質になります。
無理な食事制限は逆効果のため、1日3食栄養バランスのとれた食事を摂ることが正解です。
食事の食べ方がよくない
食事で糖質を摂取すると、身体の中では血糖値が上昇します。
血糖値が上昇するとインスリンという血糖値を下げるホルモンが分泌されます。
このインスリンは、糖を脂肪にかえる効果があるため、インスリンが過剰に分泌されると太る要因になります。
早食いや、よく噛まない、糖質が多い食材(ご飯、パンなど)から食べ始める行為はインスリンの分泌を増やします。
食事はゆっくりよく噛み、ベジファースト(野菜から食べ始める)ことを意識しましょう。
強いストレス
適度なストレスは必要な刺激ですが、過度なストレスは自律神経の乱れを引き起こします。
自律神経の乱れは不規則な生活や睡眠不足などにつながり、食生活も乱れてしまいます。
他にも、ストレスを解消するために暴飲暴食に走ってしまうケースもあります。
ストレスは仕事や家事などの日常的なものだけではなく、結婚や出産・出世・転勤など、大きなイベントでも感じることがあります。
生きていくうえでストレスを無くすことはできないため、自分なりのストレス解消方法を見つけることが大切です。
最後に
体重の増減が起きるのは、摂取したカロリーと消費したカロリーの差し引きの結果です。
計算式としてはシンプルですが、摂取カロリーが増える要因や消費カロリーが減る要因はさまざまです。
1日3食栄養バランスのよい食事を適量摂り、適度な運動を行うことが太らないコツです。
自身の生活を振り返り、原因と思われるものから対処をしてみましょう。