代謝を上げていつまでも若々しく元気に!
若い頃は痩せていたのに、年齢を重ねるごとに太り始めた。
生活のリズムなどは若い頃と特に大きく変わっていないのに、なぜ?
その原因は『代謝』が落ちているからかも知れません。
私たちは日々、食事からエネルギーを得て、そのエネルギーを消費して生きています。
使い切れずに余剰になったエネルギーは体内に蓄積されていき、太る要因となってしまいます。
今回のテーマである『代謝』がエネルギー消費に当たります。
代謝は大きく分けると以下の2つで構成されます。(かっこ内は代謝全体に対する内訳)
・基礎代謝量(約70%)※食事誘発性熱産生を含む
・身体活動量(約30%)
「基礎代謝量」とは、生命維持のために消費するエネルギーです。
呼吸や臓器の活動、体温の維持など、生きていく上で必要なもので、1日中寝ていても基礎代謝量分のエネルギーは消費されます。
この基礎代謝量は、体格による個人差はありますが、一般的に15-17歳頃がピークとなり、そこから年齢を重ねるごとに低下をしていきます。
そのため、10代の頃と同じ量の食事を50代になってからも行うと、基礎代謝量の差から、10代の頃は消費しきれたエネルギーが50代では消費し切れずに蓄積され、太る原因となっている可能性があります。
また、基礎代謝量は筋肉量が多い方が増えます。
加齢や運動不足で筋肉が衰えることも基礎代謝量を下げる要因となります。
運動不足は、次の「身体活動量」にも影響をします。
「身体活動量」は、身体活動を行うことで消費するエネルギーです。
歩く、仕事をする、家事をする、食事をする、運動する、などの身体活動によって消費されます。
動くことが少なく、1日の中で座っている時間や、横になっている時間が多いほど、身体活動量は減ってしまいます。
仕事中は座りっぱなし、休みの日は家から出ずにゴロゴロしていると身体活動量は増えません。
新しく運動の習慣を取り入れる、エレベーターを使わずに階段を使う、あえていつもより遠いコンビニまで足を延ばす、など、身体を動かす機会を意識的に増やすことが大切です。
基礎代謝量は体格に依存する部分があるため、自分の意志で自由にコントロールすることはできません。
そのため、エネルギーの消費に重要なのが身体活動量を増やすことになります。
身体を積極的に動かすことは、身体活動量を増やし、加齢による筋力の低下を防ぐことで基礎代謝量の減少を抑えることに繋がるため、一石二鳥となります。
更に運動は心身の健康にも寄与するため、一石三鳥とも言えます。
加齢のせい、と諦めずに、代謝を上げていつまでも若々しく元気に過ごしましょう!
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