同じ脂肪でも内臓脂肪と皮下脂肪はなにが違う?
「脂肪」と言えば、ダイエットの大敵!
ダイエット中でなくとも、できるだけ蓄えたくないと考える方が多いのではないでしょうか。
私たちの身体の脂肪は「体脂肪」と呼ばれ、体組成計などで体脂肪率を測定することができます。
この体脂肪は「内臓脂肪」と「皮下脂肪」を含めた総称です。
では内臓脂肪と皮下脂肪はなにが違うのでしょうか?
■内臓脂肪
内臓脂肪は名前の通り、内臓につく脂肪です。
胃や腸など、お腹周りの内臓に蓄積します。
脂肪はつきやすい反面、減らしやすいのが特徴です。
この脂肪は体内のエネルギーが不足した時にエネルギー源として利用されます。
■内臓脂肪型肥満
お腹周りが大きくなることから「リンゴ型肥満」とも呼ばれます。
高血糖・脂質異常・高血圧などのリスクが高まります。
比較的男性に多い傾向の肥満です。
お腹周りが大きくなくても内臓に脂肪がたまっている「隠れ肥満」のケースもあります。
■皮下脂肪
皮下脂肪は皮膚と筋肉の間につく脂肪です。
お腹周りだけではなく、二の腕やふとももなどほかの場所にも蓄積します。
脂肪は徐々にしかつかない反面、一度つくと落とし辛いのが特徴です。
この脂肪は外部からの衝撃に対するクッションの役割や、体温を維持することに利用されます。
■皮下脂肪型肥満
主にお尻やふとももなどの下半身が大きくなることから「洋ナシ型肥満」とも呼ばれます。
肥満の状態が長く続くと腰やひざ・股関節などを痛める可能性があります。
比較的女性に多い傾向の肥満です。
内臓脂肪と皮下脂肪の特徴をまとめると下記表のようになります。
内臓脂肪 | 皮下脂肪 | |
---|---|---|
脂肪がつく場所 | 胃や腸などお腹周りの内臓に蓄積 | 皮膚と筋肉の間に蓄積 |
役割 | 体内のエネルギーが不足した時にエネルギー源として利用 | 外部からの衝撃に対するクッションの役割や体温を維持することに利用 |
蓄積の傾向 | つきやすい反面、減らしやすい | 徐々にしかつかない反面、一度つくと落とし辛い |
内臓脂肪肥満 | 皮下脂肪肥満 | |
---|---|---|
体形 | リンゴ型 | 洋ナシ型 |
性差 | 男性に多い | 女性に多い |
健康への影響 | 高血糖・脂質異常・高血圧などのリスクが高まる | 肥満の状態が長く続くと腰やひざ・股関節などを痛める可能性が高まる |
ご自身が肥満であるかを判断するのに使える指標として『BMI』があります。
BMIの計算方法や、適正体重を目指す時のポイントは下記の記事を参照ください。
⇒自分のBMIを把握しよう!
脂肪は人間の身体には必要不可欠なものですが、過剰にあると健康リスクが高まってしまいます。
普段から食事や運動に気を付けて、過剰な脂肪の蓄積を避けましょう!
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