足腰は健康の土台!
いつまでも健康にイキイキと過ごすためには、足腰の筋力維持は欠かせません。
・近場の移動にも車を使っている
・1日に1,000歩も歩いていない
・階の移動はエレベーターやエスカレーターを使っている(階段は使わない)
など、普段から足腰を使う機会が少ない人は要注意!
筋肉量は20代をピークに、通常の生活を行っていても1年に1%程度の減少をしていきます。
20代~50代に比べて、60代以降は筋肉の減少スピードが上がるとされているため、
高齢者は特に足腰の筋力維持を意識的に行う必要があります。
4~5日寝込んだだけでも0.2%の筋力低下や、寝たきり生活になると1日に5%の筋力低下が行ったとされる事例も有ります。
高齢者の方が1週間寝たきりになった場合、元の筋力や体力を取り戻すのに1か月以上かかることもあり、低下した筋力を戻すことは容易ではありません。
足腰の筋力の低下は、歩行能力の低下に繋がります。
歩行が困難になると活動量が減り、更に筋力の低下を引き起こす悪循環を起こしてしまいます。
更に、活動量の減少は気力の低下にも繋がり、認知機能の低下(認知症)にも繋がってしまいます。
高齢者は、寝たきり状態を避け、認知症を予防するためにも、足腰の筋力維持は欠かせません。
高齢の方は、「自分はもう高齢だから今更どうすることもできない」など、ついつい年齢を言い訳に運動を敬遠していないでしょうか?
筋肉は80代・90代になっても増やすことができるので安心してください!
若い方は、「まだ若いから大丈夫」「高齢になってからやればよい」と思っていないでしょうか。
若い時に車生活をしていたのに、高齢になったら便利な車を手放して歩くようになるでしょうか?
若い時に階段を使っていなかったのに、高齢になったら負担の階段を使うようになるでしょうか?
身体がしっかりしている内から意識的に足腰を使っておくことが、年齢を重ねた時に生きてきます。
上で、足腰の筋力維持が寝たきりや認知症の予防のためにも必要と書きましたが、現代の日本では、平均的に寿命を迎える前の10年前後は介護状態(寝たきりや認知症など)で過ごす傾向にあるのが現状です。
これは、平均寿命と健康寿命の差から分かります。
日本人の平均寿命は年々伸びており、2016年時点では男性が約81歳、女性が約87歳です。
それに対して、平均寿命から寝たきりや認知症など介護状態の期間を差し引いた健康寿命は、男性が約72歳、女性が約75歳です。
男女ともに、平均寿命と健康寿命には10年前後の乖離があります。
このことから、平均的に10年前後は介護状態で過ごす傾向にあることが分かります。
足腰の筋力維持は私たちが健康に過ごす上で土台となる部分です。
いくつになっても自分の足で、自分の意志で動けることはとても大切です。
そのためには、スクワットなどの下半身を鍛えるトレーニングを行ったり、日常的に歩く習慣や階段を使う習慣をつけるなど、足腰の筋力維持(増強)を意識的に行うようにしましょう!
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