ロコモを予防して健康な身体を維持しよう!

ロコモティブシンドローム(ロコモ)という言葉を聞いたことはありますか?

ロコモとは「骨や関節の病気、筋力の低下、バランス能力の低下によって転倒・骨折しやすくなることで、自立した生活ができなくなり、介護が必要となる危険性が高い状態」のことを指します。
(厚生労働省 e-ヘルスネットより)

これは、加齢や病気などから、自分の意思で立ったり・歩いたりする能力が低下している状態です。
この状態が悪化すると、自分ひとりでは生活ができなくなり、要介護状態となってしまいます。

いつまでも自分の足で自由に動きたい、介護状態にはなりたくない、というのは誰しも願っていることです。

しかし、2016年時点での「平均寿命」と「健康寿命」の差は男性で9年弱・女性で12年強です。
「健康寿命」とは、平均寿命から寝たきりや認知症など介護状態の期間を差し引いた期間です。
あくまで平均ですが、寿命を迎える前の10年前後は介護状態となる可能性が高いとも言えます。

技術の進歩で生活が便利になったことで身体を動かす機会は減り、医療の進歩で寿命は延びています。
健康寿命を延ばすためには、ロコモの状態を作らない、悪化させない、ことがポイントの1つとなります。

まずは、ご自身がロコモかどうか、テストをしてみましょう。
若い方も自分はまだ大丈夫、と思わずに、ぜひ試してみてください。

テスト①(まずはこれから)
・立ち上がりテスト(両足)
1.40cmの台に両腕を組んで腰かけます
2.両脚は肩幅くらいに広げ、床に対して脛がおよそ70度になるようにします
3.反動をつけずに立ち上がり、そのまま3秒保持します

これが出来ない場合は、ロコモが進行している状態です。
出来た場合は、続けて片足でのテストを行います。

テスト②(両足立ちができた人はこれにチャレンジ)
・立ち上がりテスト(片足)
1.40cmの台に両腕を組んで腰かけます
2.両脚は肩幅くらいに広げ、床に対して脛がおよそ70度になるようにします
3.左右どちらかの足を上げ、上げた方の足の膝を軽く曲げます
4.反動をつけずに立ち上がり、そのまま3秒保持します

これが出来ない場合は、ロコモが始まっている状態です。

以下のホームページには、図入りでの解説や、立ち上がりテスト以外のテストも記載がありますので参考にしてください。

参考:厚生労働省 e-ヘルスネット ロコモ度テスト

ロコモが疑われる方も、予防されたい方も、ロコモ対策のポイントの1つは「バランス機能」と「足腰の筋力維持」です。

階段の上り下りはバランス機能と足腰の筋力維持両方を行うことができます。
普段の生活の中で、エスカレーターやエレベーターを使っている方は、階段を使用するようにしてみましょう。

階段の使用が難しい場合は、散歩など、歩く機会を意識的に増やしましょう。
普段の買い物であえて遠いスーパーやコンビニまで足を延ばすようにするなど、歩く機会を増やすための工夫をしてみましょう。

その他にも、自宅で出来る内容として、バランス機能は「片足立ち(転倒しないよう注意)」、足腰の筋力維持は「スクワット」も有効です。

いつまでも自分の足で元気に動けることは非常に大切です。
年齢に関係無く、身体を動かす機会が少ないと感じている方はロコモ予防をはじめましょう!

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