ストレスにはGABA(ギャバ)が良い?
最近、ストレスが溜まっている感じがする。
ストレス対策にGABA配合と書かれたお菓子などを見かけるけど、
GABAってどんな効果があるの?
GABAには脳が知覚したストレスや不安を弱めたり、興奮を鎮めたりする効果があります。
そのため、GABAを摂取することでストレスの低減やリラックス効果が見込めます。
この効果に着目して、ストレス対策や睡眠の質を向上させることを目的とした
食品などが販売されています。
GABAは元々体内にある神経伝達物質ですが、高ストレス状態や加齢に伴って不足しがちになっていきます。
そのため、もし日常的にストレスや不安を感じやすくなっている場合は、
体内のGABAが不足している可能性があります。
そのような時には、食品等からGABAを摂取して補ってあげることが大切になります。
GABAを摂ろうと思ったらお菓子やサプリメントを食べればよいの?
GABA配合と書かれている商品以外でも、身近な自然の食品から摂取が可能です。
トマトやじゃがいも、かぼちゃなどの野菜、
みかんやぶどうなどの果物に多く含まれています。
ギャバ・ストレス研究センターでは
”目安として、1回に30mg以上、より機能を実感されたい場合は、
50~100mgのギャバを食品やサプリメントから摂取することで、
ストレス軽減などの効果が期待できると考えられています。”
としています。
例)100gあたりのGABA含有量
・トマト桃太郎 57mg
・西洋かぼちゃえびす 56mg
・じゃがいも 43mg
・ぶどう 17mg
「農研機構 機能性成分含有量データより」
ストレス対策にGABAを摂るのが良いことはわかったけど、
ストレスが溜まるとついついお酒に頼ってしまう・・・
アルコールにも不安を低下させる効果が見込めます。
アルコールを摂取することで不安が低下することの要因の1つとして、
アルコールがGABAの分泌に影響を与えていると考えられます。
それなら食品からGABAを摂らなくてもアルコールを飲めばよいの?
ストレスや不安を感じたらアルコールを摂取すれば良いかというと、一概にそうとは言えません。
これはアルコールが脳に影響を与えるのはGABAの分泌だけではなく、
その他の神経物質にも影響があるとされているためです。
お酒に関する失敗談として、お酒を飲んで気が大きくなってしまい、
普段しないような失態を犯してしまう、ということがあります。
これは、
「あんなことをしたら周囲の人に軽蔑されてしまう」
「こんなことをしたら警察に逮捕されてしまう」
など、通常であれば不安に感じるはずのことが、不安に感じる力が低下することで気にならなくなってしまい、
普段とらないような行動等に繋がってしまうと考えられます。
ストレスや不安対策のはずが、失態を犯して余計にストレスや不安の種を増やしてしまっては本末転倒です。
ストレスや不安を感じたら、過剰にアルコールを頼るのではなく、
GABA含有食品を意識的に摂取して健康的にストレス対策しましょう!