マインドフルネスってなに?その効果とは?
マインドフルネスと言う言葉を聞いたことはありますか?
最近ではマインドフルネスを取り扱った書籍も多くあるため、
本屋などで目にしたことのある方もいらっしゃると思います。
マインドフルネス瞑想法というワードで書かれていることもあるため、
マインドフルネス=瞑想と捉えられることが多いですが、これは半分正解です。
マインドフルネスのルーツは、仏教に基づいているものと言われています。
瞑想における効果が脳科学の分野等で研究され、宗教色が除かれて医療やビジネスに
活用されるようになりました。
海外の大企業であるGoogleやAppleでは社員研修にマインドフルネスが取り入れられています。
マインドフルネスにはストレス低減やリラックス効果、自律神経の正調、
集中力の向上やパフォーマンスの向上などの効果があり、社員の生産性を高めるのに一役買っています。
では、マインドフルネスを実践するためには瞑想をすればよいのか?と聞かれたら、それはNoです。
マインドフルネスの本質は、「『今』に集中している状態」であることです。
この状態が作れれば、その手段は瞑想に限りません。
この説明を聞いて、
「『今』に集中と言われても、誰しもが今を生きているのだから、
なにも特別なことではないのではないか?」と思われるかも知れません。
例えば、
・今日の夕飯はなにを食べようかな?
・明日のプレゼンうまくできるかな…。
・今度の週末はアレとコレを買いに行きたい!
これらは、意識が『未来』に向かっている状態です。
同様に、
・昨日食べたパスタ美味しかったなぁ。
・先日のプレゼン、上司に沢山ダメ出しを受けてしまった…。
・先週末の買い物は掘り出し物があってラッキーだった!
これらは、意識が『過去』に向かっている状態です。
このように、普段何気なく生活している中で
意識は『未来』や『過去』に向いていることが多いのです。
このような状況は「マインドワンダリング」と呼ばれ、
ハーバード大学での研究では、人は生活している時間の半分程度が
このマインドワンダリングの状態であると言われています。
マインドワンダリング状態だと、未来や過去のアレコレを考えてしまい、
『今』に集中ができておらず、脳が疲れてしまいます。
特に現代は巷に情報が溢れかえっており、脳が休まる時間がありません。
そこで、「マインドフルネス=『今』に集中している状態」を作り出すことで、
脳をすっきりさせることができます。
これらの効果は気分だけのものではありません。
マインドフルネスを続けることで、
脳の中の記憶や感情を司る部分が大きくなり、
不安や恐怖に反応する部分が小さくなるなど、
脳が良い変化をすることが脳科学の研究で明らかになっています。
・日々ストレスを感じている
・集中ができない、続かない
・不安や緊張を感じやすい
・考え過ぎて脳が疲れている感じがする
・イライラしやすい
このような状態に当てはまる場合には、
マインドフルネスを試してみることをおススメします。
次の記事では、深呼吸を使ったマインドフルネスの実践方法をご紹介します。
→深呼吸を使ったマインドフルネスの取り組み方とポイント
<こちらの記事も併せてご覧ください>
自律神経の乱れとは?整えるためのポイント