血圧は高いと不健康?測定時の上とか下ってなに?

血圧と言えば、健康診断や病院の検査などで一度は測ったことがあるのではないでしょうか。
家庭用の血圧計を使って日々ご自宅で測っている方もいらっしゃるかと思います。

そんな血圧ですが、高血圧と呼ばれるように、高いとなんとなく不健康というイメージをお持ちではないでしょうか。
血圧を測定すると「上 〇〇 下 ××」と2つ数値が出ますが、上と下の違いをご存じでしょうか?

健康状態のバロメーターでもある血圧を理解して健康を目指しましょう!

・血圧とは?
私たちの身体の中にある血液は、血管を通って全身を流れています。
血液は、心臓がポンプの役割をすることで全身を循環しています。

心臓は酸素や栄養素を含んだ血液を全身に送り出し、二酸化炭素や老廃物を含んだ血液を心臓に戻します。
血液を送り出す時」と「血液を戻す時」に血管には圧力がかかります。
この圧力が「血圧」です。

血圧測定時の「上 〇〇 下 ××」は、が血液を送り出す時の圧力で、が血液を戻す時の圧力となります。
上は収縮期血圧や最高血圧、下は拡張期血圧や最低血圧とも言います。

・高血圧とは?
血圧は常に一定ではなく、様々な要因で変化します。
暑い・寒い、寝ている・起きている、食事の前と後、運動の前と後など常に変化します。
例えば運動中に一時的に血圧が高くなっても、その後、安静にすることで下がるようであれば高血圧ではありません。
安静状態を含め、血圧が高い状態が続いてしまうと「高血圧」となります。

高血圧は心臓や血管に大きな負担となり、心臓病や脳卒中・腎臓病を引き起こすリスクが高まるため、気を付ける必要があります。

高血圧となる血圧の数値は次の通りです。
血圧の基準は、測る場所や状況で変化するため、病院などで測る「診察室血圧」と、自宅で測る「家庭血圧」の2つの基準があります。
上・下どちらか片方でもこの基準に達していると高血圧となります。

診察室血圧 上 140mmHg以上 下 90mmHg以上
家庭血圧  上 135mmHg以上 下 85mmHg以上

※特定非営利活動法人 日本高血圧学会 高血圧治療ガイドライン2019解説冊子より

・高血圧を避けるには?
普段の生活習慣を気を付けることが高血圧の予防に繋がります。

1.食事
塩分の摂り過ぎは血圧を上げてしまうため、減塩を意識しましょう。
肥満も血圧を上げる要因のため、栄養バランスのとれた食事を適量食べましょう。

2.運動
適度な運動は高血圧の予防に寄与します。
肥満は高血圧の要因となるため、適正体重を維持できるよう身体を動かしましょう。

3.その他
飲酒・喫煙は高血圧の要因となるため、飲酒はほどほどに、喫煙は禁煙を目指しましょう。
過度なストレスを溜め込むことを避け、十分な睡眠や入浴・趣味など、リラックスできる時間を確保しましょう。

日本における高血圧の患者数は約4300万人とも言われています。(日本高血圧学会 2019年資料より)
実に約3人に1人は高血圧であり、非常に身近な問題と言えます。

乱れた食生活や運動不足などの不摂生に心当たりがある場合は、自分は大丈夫、と思わず生活習慣を気を付けましょう。
普段の生活を気を付けることが高血圧予防の第一歩です!

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