メタボ(メタボリックシンドローム)ってどういう状態?

体重が増えてくると気になるのが「メタボ(メタボリックシンドローム)」
メタボという言葉は一般的になってきましたが、具体的にどのような状態かご存じでしょうか?

『太っている人=メタボ』というイメージではないでしょうか?
実は必ずしも太っているからと言ってメタボとは限りません。
メタボの定義やリスクについて理解を深めましょう!

■メタボとは?
メタボリックシンドロームとは、内臓肥満に高血圧・高血糖・脂質代謝異常が組み合わさることにより、心臓病や脳卒中などになりやすい病態を指します。
単に腹囲が大きいだけでは、メタボリックシンドロームにはあてはまりません。

厚生労働省 e-ヘルスネット「メタボリックシンドローム(メタボ)とは?」から引用

肥満には「内臓脂肪型肥満」と「皮下脂肪型肥満」の2種類があります。
一見同じように見えますが、
・内臓脂肪型肥満は胃や腸などお腹周りの内臓につく脂肪
・皮下脂肪型肥満は皮膚と筋肉の間につく脂肪
となります。

メタボは肥満の中でも「内臓脂肪型肥満」が対象となります。

内臓脂肪型肥満については下記の記事をご参照ください。
⇒同じ脂肪でも内臓脂肪と皮下脂肪はなにが違う?

■メタボの診断基準
日本では、ウエスト周囲径(おへその高さの腹囲)が男性85cm・女性90cm以上で、かつ血圧・血糖・脂質の3つのうち2つ以上が基準値から外れると、「メタボリックシンドローム」と診断されます。

厚生労働省 e-ヘルスネット「メタボリックシンドロームの診断基準」から引用

メタボが心配になっている方は、まずは腹囲を測ってみましょう。
おへその位置でウェストのサイズを測り、『男性なら85cm 女性なら90cm』を超えたら要注意!

腹囲に関してはもう1つの条件である『内臓脂肪面積 男女ともに≥100cm2に相当』はCTスキャンをして測定しなければならないため、腹囲が男性85cm・女性90cmを超えたからと言って即メタボということではありません。
また、脂質や血糖値は血液検査が必要です。

メタボが気になったら健康診断を受けることを検討しましょう。

■メタボの健康リスク
メタボは高血圧や糖尿病などの生活習慣病のリスクが高まります。
高血圧や高血糖・脂質代謝異常は血管への負荷が高く、動脈硬化のリスクも高まります。
そして動脈硬化は心臓病や脳卒中を引き起こす可能性が高まるため注意が必要です。

「肥満=メタボ」と即判断できる訳ではありませんが、健康のためには肥満状態を避けるのが大切です。

ご自身が肥満であるかを判断するのに使える指標として『BMI』があります。
BMIの計算方法や、適正体重を目指す時のポイントは下記の記事を参照ください。
自分のBMIを把握しよう!

日々の食生活や運動習慣に気を付けてメタボを避け、健康な状態を維持しましょう!

<こちらの記事も併せてご覧ください>
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