三大栄養素を知ろう③ 炭水化物とは?

ダイエット方法として「炭水化物抜きダイエット」「糖質制限ダイエット」が一時期話題になりました。
ダイエット中の方の中には、実践してみた方も多いのではないでしょうか。

そんな炭水化物は、「糖質」と「食物繊維」からできています。
脳など身体の一部は糖質のみをエネルギー源としているため必要不可欠な栄養素です。

三大栄養素の1つ、炭水化物について確認しましょう。

1.主な効果
・エネルギー源としてすばやく使われる
・筋肉や脳でも使われる
・コレステロール上昇抑止
・整腸効果

2.不足時の影響
・疲労感、集中力の低下
・不足分のエネルギーをタンパク質から補うことによる筋肉量の低下

3.過剰摂取時の影響
・脂肪として体内に蓄積

糖質は、他の三大栄養素であるタンパク質・脂質と同様に、重要なエネルギー源です。
特に脳は糖質のみをエネルギー源としているため、糖質が不足すると集中力の低下などを引き起こしてしまいます
食物繊維には、コレステロールや血糖値が上がるのを抑えたり、便秘予防などの整腸効果があります。

4.摂取量の目安
1日に摂取するエネルギー(カロリー)に占める炭水化物の割合は50~65%程度です。
タンパク質や脂質が20%前後なのに比べ、炭水化物が占める割合が非常に大きくなっています。

1日に必要なエネルギー(カロリー)については以下のサイトを参照ください
参考:農林水産省 実践食育ナビ > 一日に必要なエネルギー量と摂取の目安

5.炭水化物を多く含む食品
砂糖、果物、米、小麦粉(パン、うどんなど)、いも類(じゃがいも、こんにゃくなど)

成人女性で座り仕事など動くことが少ない人の摂取カロリーの目安は1日1,400Kcal~2,000Kcalです。
1日に1,600Kcal摂取すると仮定した場合、炭水化物は800~1,040Kcal必要になります。
参考までに、お茶碗1杯分の白米(150g)は252Kcalです。
これを多いと感じるか、少ないと感じるかは人それぞれですが、健康のためには適量を摂取することが重要です。

炭水化物は、過剰に摂取すると肥満に繋がるためダイエット中の方は敬遠しがちです。
しかし、1日に必要なエネルギーの実に6割を担っている重要なエネルギー源です。
脳など糖質からしかエネルギーを得られない身体組織があるため、欠かすことはできません
1日の必要量を意識して、ダイエットにも健康にも気を使って毎日過不足なく摂取しましょう!

<こちらの記事も併せてご覧ください>
摂取カロリーの栄養素を意識しよう!
三大栄養素を知ろう① タンパク質とは?
三大栄養素を知ろう② 脂質とは?