幸せホルモン「セロトニン」ってなに?
「セロトニン」という言葉を聞いたことはありますか?
別名「幸せホルモン」と呼ばれることもあり、こちらの名称はどこかで聞いたことがある、という方も多いのではないでしょうか。
やる気がでない、すぐにイライラする、などを感じやすい場合は「セロトニン」が不足している可能性も!?
そんなセロトニンについてご紹介いたします。
1.精神を安定させる
セロトニンは、ドーパミン・ノルアドレナリンと併せて、三大神経伝達物質と言われます。
精神を安定させる効果について知るために、先にドーパミン・ノルアドレナリンについて簡単にご紹介します。
ドーパミン:報酬系とも呼ばれ、快感や意欲・喜びの感情を司る
ノルアドレナリン:怒りのホルモンとも呼ばれ、不安や恐怖・緊張の感情を司る
私たちの感情の起伏にはドーパミン・ノルアドレナリンが関わっています。
そんな2つの神経伝達物質を制御して精神のバランスを整えているのが「セロトニン」です。
セロトニンが不足してしまうと、ドーパミン・ノルアドレナリンのバランスが崩れ、攻撃的になったり、うつ症状を引き起こすなどと言われています。
2.タンパク質から摂取できる
セロトニンの主原料となるアミノ酸の「トリプトファン」はタンパク質に多く含まれています。
アミノ酸には体内で合成できる「非必須アミノ酸」と、体内で合成できず食事等でしか体内に取り込めない「必須アミノ酸」があります。
このトリプトファンは「必須アミノ酸」になります。
そのため、日々の食事でタンパク質が不足すると、それはセロトニン不足に繋がってしまいます。
肉や魚、大豆などのタンパク質が多く含まれる食品を食べて不足しないようにしましょう。
3.セロトニン不足に気を付ける
食事以外にも、普段の生活の中で気を付けないとセロトニン不足に繋がってしまうことがあります。
・慢性的なストレス
会社や人間関係など、日々生活する上で継続的に感じるストレスは、セロトニンの分泌量を減らしてしまいます。
・運動不足
適度な有酸素運動はセロトニンの活性化や、ストレスの解消に効果があります。
運動不足ではその効果を得られず、セロトニン不足に繋がる可能性があります。
・過度な飲酒
肝臓がアルコールを分解する時に、上記2で紹介した「トリプトファン」が消費されます。
過度な飲酒はトリプトファンを多く消費し、結果としてセロトニン不足に繋がります。
セロトニンは減少してしまうだけではなく、逆に増やすことも可能です。
次の記事では、日常生活の中でセロトニンを増やす方法をご紹介いたします。
→幸せホルモン「セロトニン」を増やすには?
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