中性脂肪は高いと不健康?低ければ健康?

中性脂肪と聞くと『不健康』なイメージを連想される方も多いのではないでしょうか。

CMを見ていると「中性脂肪が気になる方へ」「中性脂肪が高めの方へ」というキャッチコピーの商品も目につきます。

中性脂肪は高いと不健康で、低ければ健康なのでしょうか?
今回は中性脂肪についてご紹介いたします。

■中性脂肪とは?
中性脂肪とは、名前の通り脂肪の一種です。

私たちの身体を動かすためのエネルギー源は糖質と脂質です。
エネルギーの主となるのは糖質ですが、不足時には脂質が補います。
中性脂肪は血液中に存在する脂肪の1つで、糖質不足時に使われます

消費されずに余った中性脂肪は内臓脂肪や皮下脂肪として蓄えられます

■中性脂肪は低ければよい?
中性脂肪は低ければ良いかというと、そうではありません

中性脂肪も私たちが活動する上で、重要なエネルギー源の1つです。
不足することで、疲れやすくなったり、免疫力の低下に繋がります

中性脂肪が蓄えられている皮下脂肪は、臓器を守る役割や、体温の維持に役立っています

そのため、中性脂肪は無くせば健康ということではありません。

■中性脂肪が高いとは?
中性脂肪は低すぎてもよくありませんが、高すぎてもよくありません。

中性脂肪が体内で増えすぎると血液がドロドロになってしまいます。
動脈硬化が進行することで、脳卒中や心筋梗塞などのリスクが高まります。

また、皮下脂肪が増えることで肥満になり、生活習慣病を引き起こすリスクが高まってしまいます。

■中性脂肪を下げるには?
栄養バランスの取れた食事と適度な運動が大切です。

<食事>
「栄養バランス」を考え、「適量」摂るようにします。
・脂質を消費するために糖質を一切摂らない
・脂肪を増やさないために脂質を一切摂らない
このような極端な食事は絶対にNGです。
糖質も脂質もどちらも大切なエネルギー源です。
どの栄養素も必要な量を摂取するようにしましょう。

また、アルコールを嗜む方は、飲酒時の食事には気を付けましょう
アルコールを摂取すると、食が進むことで、食べ過ぎてしまことがあります。
他にも、脂っぽいものが無性に食べたくなったり、締めのラーメンが食べたくなったりする方は要注意です。

<運動>
普段から運動する習慣をつけましょう

運動は、筋肉トレーニングのような瞬間的に力を使う運動(無酸素運動)ではなく、長時間継続的に力を使うランニングやサイクリングのような有酸素運動を行います。
1日30分程度を目安に行いましょう。

時間が無い、続けられない、という方は、まずは普段の生活の中で身体を動かす時間を少しでも増やすことからはじめてみてはいかがでしょうか。
・通勤時に目的地の1駅前で降りて歩く
・エスカレーターやエレベーターは使わずに階段を使う
・普段使う店よりも遠い場所のスーパーやコンビニを使う
など、日常生活の中でも身体を動かす機会を増やす意識を持つことが重要です。

 

中性脂肪は私たちが活動していく上で必要不可欠なものですが、多すぎても少なすぎてもいけません。
食事と運動に気を付けて、中性脂肪も上手にコントロールしましょう!

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