熱中症予防にはミネラルもお忘れなく!

夏の暑い日に気を付けなくてはいけないのが熱中症
炎天下の中での移動や作業、仕事やスポーツなど、暑くても外にいなくてはいけないことは多々あります。
家の中でも火を使う調理や浴室の掃除など、熱中症のリスクは潜んでいます。

そんな熱中症対策として水分の補給を意識している方は多いと思います。
汗を沢山かいた時は水分だけではなく、ミネラルの補給も意識しましょう!

■熱中症とは?
熱中症は体内の熱調節機能が上手く機能せず、体温が異常に上昇する状態を指します。
体内の水分量・塩分量のバランスが崩れたりすることで起きます
めまいや倦怠感、頭痛・吐き気などの症状を起こし、重度になると意識障害やけいれんなどを起こすことも。

■汗とミネラルの関係
汗の約99%は水分ですが、残りの約1%には微量のミネラルなどが含まれています。
そのため、汗をかくことによって、体内から水分と一緒にミネラル(ナトリウム、カリウム、マグネシウムなど)が失われます

体液中には一定濃度のミネラルが必要ですが、汗で失った水分を水だけで補おうとすると体内のナトリウムの濃度が低下してしまいます。
(例:99mlの水に1gの塩を溶かした塩分濃度1%の水に、100mlの水を足すと塩分濃度は0.5%になる→濃度が低下する)

身体は体内のナトリウム濃度が下がらないように水を尿として排出してしまいます。
そのため、発汗時に水だけを摂取しても水分補給がうまく行えません。
水と一緒にミネラル(ナトリウム)を摂取することで上手に水分補給を行うことができます

また、ミネラルは神経や筋肉の正常な機能、体液のバランス、電解質の調節などに重要な役割を果たしています。
体内のナトリウム濃度が低下した状態になると、頭痛や倦怠感・筋肉のけいれんなどの症状を引き起こす可能性があります。

■ミネラルの摂り方
塩分を摂ることでミネラル(ナトリウム)を補給することができます

食塩水を自分で作る場合は、1リットルの水に1~2グラムの塩を混ぜます。
お食事に梅干しや塩昆布・お漬物を用意することでも塩分を確保できます。
塩飴や塩タブレットなど、携行できるタイプのものもあります。

塩の味はしませんが、次のようなものにもミネラルが含まれています。
・麦茶
・スポーツドリンク
スポーツドリンクの場合は塩分以外にも糖分が含まれているため疲労回復効果が見込めますが、糖分の過剰摂取には気を付けましょう。

熱中症や脱水が進んでしまっている場合は、水や電解質の浸透が早い経口補水液があります。
経口補水液は塩分濃度が高いため、大量に飲むとナトリウムの過剰摂取になることがあります。
高血圧や腎臓・心臓等に疾患のある方は特に注意が必要です。

身体が汗をかくのは体温を下げるために必要な反応です。
汗をかいたら水分と一緒にミネラルを補給して、暑い夏を乗り切りましょう!

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